R4年 ばいじん・粉じん特論 問14(排ガス中のダスト濃度測定時の水分量測定)

問題

排ガス中のダスト濃度測定時の水分量測定に関する記述として,誤っているものはどれか。

  1. 測定には,共通すり合わせU字管,又はシェフィールド形吸湿管が用いられる。
  2. 排ガスの吸引流量は, 1 本の吸湿管内で吸湿剤1 g 当たり0 . 1 m3/min となるように設定する。
  3. 吸湿された水分が100 mg ~ 1 g になるように吸引ガス量を選ぶ。
  4. 天びんは,感量10 mg 以下のものを用いる。
  5. JIS では,燃料組成などを基に計算によって水分量を求める方法も規定されている。

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解答

(2)

解説

(2)について、排ガスの吸引流量は, 1 本の吸湿管内で吸湿剤1 g 当たり0 . 1 m3/minではなく、0.1L/min以下となるように設定するため、誤りです。

その他の設問は以下に記載した排ガス中のダスト濃度測定時の水分量測定の解説の通り、正しいです。

測定方法

  • 測定においては、ダクト断面の中心部に近い1点だけから採取してよい。
  • 水分量の測定の場合には等速吸引の必要はない。
  • 平衡形試料採取装置を用いる場合は、あらかじめ水分量を知る必要はない。
  • JISでは吸湿管による方法と計算から求める方法が規定されている。

吸湿管による方法

  • 測定には、共通すり合わせU字管又はシェフィールド形吸湿管が用いられる。
  • 二酸化炭素を含むガスには、無水塩化カルシウム(粒状)を吸湿剤として使用可能。酸化バリウム酸化カルシウム酸化アルミニウムシリカゲルはいずれも二酸化炭素を吸収し、測定に誤差を与えるため、二酸化炭素を含むガスには使用不可。
  • 吸湿剤を通す排ガスの吸引流量が、1本の吸収管内で吸湿剤1g当たり0.1L/min以下となるように吸引する。
  • 吸湿剤で吸湿した水分が0.1~1gとなるように吸引ガス量を選ぶ。
  • 天びんは,感量10 mg 以下のものを用いる。

解説記事

zoron.hatenablog.com

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