R1年 大規模大気特論 問2(ダウンウォッシュ)

問題

ダウンウォッシュに関する記述として,誤っているものはどれか。

  1. 煙突頂部で発生する場合はダウンドラフトとも呼ばれる。
  2. 発生を避けるには,煙突出口の上向き吐出速度を風速の1 . 5 倍以上にすることが有効である。
  3. 同じ吐出速度でも,煙突出口付近の形状が複雑な場合,発生しやすくなる。
  4. 付近の建造物によっても発生することがあり,煙突高さをそれらよりも2 . 5倍以上高くする必要がある。
  5. ダウンウォッシュが発生すると,そうでない場合に比べ,着地濃度が高くなる。

解答(こちらをクリック)

解答

(1)

解説

(1)について、煙突頂部で発生する場合はダウンドラフトではなく、ダウンウォッシュと呼びますので、(1)が誤りです。以下の図をご確認ください。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/z/zoron/20220118/20220118075001.png

ダウンウォッシュ・ダウンドラフトいずれも着地濃度が高くなってしまうため、以下のような対策が必要となります。

  • 排煙の吐出速度を上げる(風速の1.5倍以上)
    • 排煙温度を上げる、排煙吐出口を絞る、排ガス流量を減らすなどが具体的な方法
  • 煙突高さを付近の建造物より高くする(2.5倍以上)
  • 渦が生じないように煙突の形状を工夫(シンプルにする)

解説記事

zoron.hatenablog.com

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