問題
煙の上昇式と地表面完全反射を仮定した,基礎的な正規形プルームモデルによ る大気汚染物質の拡散計算に関する記述として,誤っているものはどれか。
- 周辺建造物の影響を受ける低い煙突では,正しい計算ができない。
- 無風に近い条件では,正しい計算ができない。
- 数km の範囲内に山や谷がある,地形の複雑な地域には適用できない。
- 分子量が空気の平均分子量(約29)の2 倍以上ある重いガスには適用できない。
- NOx との反応や環境大気中二次生成のある,オゾンのような反応性物質には適用できない。
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解答
(4)
解説
基礎的な正規形プルームモデルでは、(1)(3)の複雑な地形や、(5)の複雑な反応がある場合は適用できません。 また、(2)に示す無風の条件ですが、プルームモデルの拡散式は以下の通りとなり、風速u=0の条件も計算ができません。
C:濃度、σy:煙のy方向の拡散幅、σz:煙のz方向の拡散幅、Q:煙の排出量、u:風速、He:有効煙突高度
(4)に示す分子量については特に制約を受けませんので、適用可能です。 そのため(4)が正解となります。
解説記事
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