問題
平成元年環境庁告示第93 号に基づく石綿濃度の測定において,用いられる装置,器具及び試薬として,誤っているものはどれか。
- 直径が47 mm,平均孔径が0 . 8 μm の円形のガラス繊維製の捕集用ろ紙
- 捕集用ろ紙をホルダーに装着した状態で既定の流量が得られる電動式吸引ポンプ及び流量計
- 倍率40 倍の対物レンズ及び倍率10 倍の接眼レンズを使用する光学顕微鏡(位相差顕微鏡及び生物顕微鏡としての使用が可能なものに限る。)
- 接眼レンズに装着することにより顕微鏡によって観測される繊維の大きさを計測できるアイピースグレイティクル
- フタル酸ジメチル及びシュウ酸ジエチル,又はアセトン及びトリアセチン
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解答
(1)
解説
石綿の捕集・計数等をする際の装置・器具・試薬をまとめます。
試料の捕集のための装置及び器具
捕集用ろ紙 | 直径が47mm、平均孔径が0.8μmの円形のセルロースエステル製のろ紙 |
捕集用ろ紙のホルダー | 直径47mmの円形ろ紙用のホルダーで有効ろ過面の直径が35mmとなるオープンフェイス型のもの |
吸引ポンプ・流量計 | 吸引ポンプ及び流量計捕集用ろ紙をホルダーに装着した状態で第2の1に定める流量が得られる電動式吸引ポンプ及び流量計 |
収納 | 捕集用ろ紙の収納容器捕集用ろ紙を密閉して収納することができるもの |
石綿の計数のための装置及び器具
顕微鏡 | 倍率40倍の対物レンズ及び倍率10倍の接眼レンズを使用する光学顕微鏡(位相差顕微鏡及び生物顕微鏡としての使用が可能なものに限る。) |
スライドガラス | 日本工業規格R3703に定める顕微鏡用スライドガラス(1種、標準形) |
カバーガラス | 日本工業規格R3702に定める顕微鏡用カバーガラス(等級1種、厚さNo.1―S) |
アイピースグレイティクル | 接眼レンズに装着することにより顕微鏡によつて観測される繊維の大きさを計測し得るもの |
捕集用ろ紙を透明にするための試薬及び装置
試薬 | 次のいずれかのものを用いることとする。 ア フタル酸ジメチル及びシュウ酸ジエチル イ アセトン及びトリアセチン |
装置 | アセトン蒸気発生装置(試薬として(1)のイを用いる場合に限る。) |
(1)について、捕集用ろ紙はガラス繊維製ではなく、セルロースエステル製となりますので、(1)が誤りとなります。
解説記事
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