R2年 大気有害物質特論 問2(ふっ素)
問題
ふっ素に関する記述として,誤っているものはどれか。
- 蛍石を硫酸で分解すると発生する。
- 常温で淡黄色の有毒な気体である。
- ほとんどすべての元素と直接反応して,ふっ素化合物をつくる。
- 水と激しく反応し,ふっ化水素,オゾン,過酸化水素などを生じる。
- 排ガス中のふっ素を硫黄と反応させて回収する方法がある。
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解答
(1)
解説
ふっ素の特徴を以下にまとめます。
- ふっ素は常温においては淡黄色のきわめて刺激性の強い有毒な気体で、対称2原子分子(F2)の気体
- ハロゲン化族の中では科学的に活性が大きく、希ガス、窒素以外のほとんどの元素と直接反応しふっ化化合物を作る。ふっ素と水は激しく反応し、ふっ化水素、オゾン、過酸化水素、二ふっ化酸素を生じる。ふっ素は水素と爆発的に化合し、ふっ化水素となる。
- 排ガス中のふっ素と硫黄を反応させ、六ふっ化硫黄等として回収する方法がある。
(1)について、蛍石を硫酸で分解して発生するのはふっ素ではなく、ふっ化水素になりますので、誤りとなります。
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