R4年 大気有害物質特論 問9(塩素分析方法)

問題

JIS による排ガス中の塩素分析方法を,定量範囲の下限の小さい順に並べたとき,正しいものはどれか。

  • IC 法:イオンクロマトグラフ
  • PCP 吸光光度法:4‒ピリジンカルボン酸‒ピラゾロン吸光光度法
  • ABTS 吸光光度法:2,2’‒アジノビス(3‒エチルベンゾチアゾリン‒6‒スルホン酸)吸光光度法
IC法 PCP 吸光光度法 ABTS 吸光光度法
IC法 ABTS 吸光光度法 PCP 吸光光度法
ABTS 吸光光度法 IC法 PCP 吸光光度法
PCP 吸光光度法 ABTS 吸光光度法 IC法
ABTS 吸光光度法 PCP 吸光光度法 IC法

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解答

(5)

解説

排ガス中の塩素分析方法を以下にまとめます。

分析方法 概要 試料採取 定量範囲
mg/m3
2.2'-アジノビス吸光光度法
(ABTS吸光光度法)
試料中の塩素を2.2'-アジノビス吸収液に吸収発色させ、吸光度を測定し、濃度を求める 吸収瓶法
吸収液:ABTS溶液
吸収液量20mL×2
標準採取量:20L
0.1~2.0
4-ピリジンカルボンサン-ピラゾロン吸光光度法
(PCP吸光光度法)
試料ガス中の塩素をp-トルエンスルホンアミド吸収液に吸収して、クロラミンTに変えた液に、少量のシアン化カリウム溶液を加え塩化シアンとし後、4-ピリジンカルボンサン-ピラゾロン溶液で発色させ、吸光度を測定し、濃度を求める 吸収瓶法
吸収液:p-トルエンスルホンアミド溶液
吸収液量20mL×2
標準採取量:20L
0.25~5.0
イオンクロマトグラフ
(IC法)
試料ガス中の塩素をp-トルエンスルホンアミド吸収液に吸収して、クロラミンTに変えた液に、少量のシアン化カリウム溶液と水酸化カリウム溶液を加えシアン酸イオンとした後、イオンクロマトグラフ法で測定し、濃度を求める 吸収瓶法
吸収液:p-トルエンスルホンアミド溶液
吸収液量20mL×2
標準採取量:20L
1.3~25

よって、(5)が正解となります。

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