R4年 大気特論 問5(ガスタービン)

問題

ガスタービンに関する記述として,誤っているものはどれか。

  1. 主に,圧縮機,燃焼器,タービンの三つの要素から成っている。
  2. 一般に,ばいじんの発生量は燃焼器圧力の上昇に伴って減少する。
  3. サーマルNOx の生成を抑えるうえで,高温燃焼領域の滞留時間を短くすることが有効である。
  4. 排ガス中の大気汚染物質としてSOx を含むことがある。
  5. 都市ガス,LNG だけでなく,多様な燃料の利用が図られている。

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解答

(2)

解説

ガスタービンの特徴をまとめます。

  • ガスタービンは圧縮機で圧縮した空気などの動作流体を燃焼器などで高温に加熱し、これでタービンを回転させる形式の原動機
  • ガスタービンの燃料は都市ガス、LNG軽油、灯油、A重油メタノール、低カロリーガスなどがある。
  • ガスタービンで生成されるNOxはサーマルNOxが主である。一時領域の空燃比を高くして、燃焼温度を低下させ、高温燃料領域の滞留時間を短くするほどNOxの生成は少ない。熱負荷が高くなるほど大きくなる。
  • 燃料中に含まれる硫黄の燃焼によってSOxが生成する
  • ばいじんも発生する。ばいじんの発生量は燃焼器の圧力上昇するほど、熱負荷が高くなるほど増加する。

(2)について、ばいじんの発生量は燃焼器圧力の上昇に伴って増加しますので、誤りとなります。 (1)(3)(4)(5)については、上記から正しいです。

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