R5年 大規模大気特論 問2(大気境界層)

問題

大気境界層に関する記述中,ア~ウの の中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。

 高度 1 ~ 2 km までの大気層は,地表面の熱的影響や力学的影響を直接に受ける。天候が本曇りになると,昼間でも夜間でも,大気安定度は に近づき, 境界層内では 勾配によって乱流が作られる。 境界層の厚さは,一般に数百 m 以下であり,高さ方向の風速分布は 分布則やべき乗則で表される。

安定 風速 対数
安定 温度 指数
中立 風速 対数
中立 温度 対数
中立 風速 指数

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解答

(3)

解説

平坦地上に形成される境界層として、混合層・接地安定層・中立境界層があります。

中立境界層

風が強いとき、曇りのときなどに形成されます。この時は熱対流が弱く、風速の効果が支配的になり、風速による強制対流が発生します。中立層の厚さは一般に数百m以下です。

(ア)について、曇りのときは中立境界層が形成されるので、中立が正解です。

(イ)について、中立境界層内では 風速勾配によって乱流が作られるので、風速が正解です。

(ウ)について、風速分布は対数分布やべき乗測で表されるので、対数が正解です。

解説記事

zoron.hatenablog.com

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