問題
JIS のフレーム原子吸光法による排ガス中のカドミウムの分析方法に関する記 述中,下線を付した箇所のうち,誤っているものはどれか。
試料溶液を(1)アセチレン ‒ 空気フレーム中に噴霧し, カドミウムによる原子吸光を波長228 . 8 nm で測定する。 光源には通常(2)重水素ランプが使用される。 カドミウムの濃度が低いときは,(3)溶媒抽出濃縮を行い, 得られた溶液について(4)吸光度を測定する。 あらかじめ作成した(5)検量線を用いて,カドミウム濃度を算出する。
解答(こちらをクリック)
解答
(2)
解説
フレーム原子吸光法による排ガス中のカドミウムの分析方法について、以下にまとめます。
適用濃度範囲 | 測定条件 | 特徴 | 妨害成分 | |
---|---|---|---|---|
フレーム原子吸光法 | Cd:0.05~2mg/L Pb:1~20mg/L |
使用炎:アセチレン-空気 波長:228.8nm(Cd) 283.3nm(Pb) |
試料溶液をアセチレン-空気フレーム中に噴霧し、カドミウムによる原子吸光を測定 光源には中空陰極ランプを使用 カドミウムの濃度が低いときは、溶媒抽出濃縮を行い、得られた溶液について吸光度を測定する。あらかじめ作成した検量線を用いて、カドミウム濃度を算出する。 |
アルカリ金属(Cdの場合、塩化ナトリウム) |
(2)について、光源には重水素ランプではなく、中空陰極ランプを使用しますので、誤りとなります。
解説記事
<<前の問題へ | 次の問題へ>> |