R1年 大気有害物質特論 問9(フレーム原子吸光法によるカドミウム分析)

問題

JIS のフレーム原子吸光法による排ガス中のカドミウムの分析方法に関する記 述中,下線を付した箇所のうち,誤っているものはどれか。

試料溶液を(1)アセチレン ‒ 空気フレーム中に噴霧し, カドミウムによる原子吸光を波長228 . 8 nm で測定する。 光源には通常(2)重水素ランプが使用される。 カドミウムの濃度が低いときは,(3)溶媒抽出濃縮を行い, 得られた溶液について(4)吸光度を測定する。 あらかじめ作成した(5)検量線を用いて,カドミウム濃度を算出する。

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解答

(2)

解説

フレーム原子吸光法による排ガス中のカドミウムの分析方法について、以下にまとめます。

適用濃度範囲 測定条件 特徴 妨害成分
フレーム原子吸光法 Cd:0.05~2mg/L
Pb:1~20mg/L
使用炎:アセチレン-空気
波長:228.8nm(Cd)
283.3nm(Pb)
試料溶液をアセチレン-空気フレーム中に噴霧し、カドミウムによる原子吸光を測定
光源には中空陰極ランプを使用
カドミウムの濃度が低いときは、溶媒抽出濃縮を行い、得られた溶液について吸光度を測定する。あらかじめ作成した検量線を用いて、カドミウム濃度を算出する。
アルカリ金属(Cdの場合、塩化ナトリウム)

(2)について、光源には重水素ランプではなく、中空陰極ランプを使用しますので、誤りとなります。

解説記事

zoron.hatenablog.com

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