R2年 公害総論 問7(IPCC第 5 次評価報告書)

問題

気候変動に関する政府間パネルIPCC)の第 5 次評価報告書の内容に関する記述として,誤っているものはどれか。

  1. 陸域と海上を合わせた世界の平均地上気温は,1880 年から 2012 年の期間に0.85 ℃上昇した。
  2. 世界の平均海面水位は,1901 年から 2010 年の期間に 0.53 m 上昇した。
  3. 1971 年から 2010 年の期間に,海洋表層( 0 ~ 700 m)で水温が上昇していることは,ほぼ確実である。
  4. 過去 20 年にわたり,グリーンランド及び南極の氷床の質量は減少しており,氷河はほぼ世界中で縮小し続けている。
  5. 北極域の海氷面積及び北半球の春季の積雪面積は減少し続けている。

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解答

(2)

解説

以下の環境省HPにIPCC第5次評価報告書の概要が記載されております。 https://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/pdf/ar5_wg1_overview_presentation.pdf https://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/pdf/ar5_wg1_overview_presentation.pdf

(1): 1880〜2012年の期間に、0.85℃上昇との記載がありますので、正しいです。

(2): 1901年から2018年の期間に、世界平均海面水位は0.19m上昇したとの記載がありますので、誤りとなります。

(3): 1971 年から 2010 年の期間に,海洋表層( 0 ~ 700 m)で水温が上昇していることは,ほぼ確実との記載があるので、正しいです。

(4): グリーンランド及び南極の氷床の質量は減少しているので、正しいです。

(5): 北極域の海氷面積及び北半球の春季の積雪面積は減少し続けているとの記載があるので、正しいです。

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