問題
水酸化マグネシウムスラリー吸収法に関する記述として,誤っているものはどれか。
- 石灰スラリー吸収法に比べて設備費は安価である。
- スラリーは弱アルカリ性で,毒性・腐食性もなく,取扱いが容易である。
- 反応後の生成塩の溶解度は水酸化マグネシウムのそれより大きく,スケーリングの心配がない。
- 吸収塔から取り出されたスラリーは,そのまま水域に放流できる。
- 吸収剤の原料は,海水と炭酸カルシウムである。
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解答
(4)
解説
水酸化マグネシウム法排煙脱硫装置では、水酸化マグネシウムMg(OH)2を5~10%含むスラリーを吸収剤として使用し、排ガス中 SO2 の除去を行います。
(吸収反応 ①)
(吸収反応 ②)
SO2 ガスを吸収した液は、pH 調整→酸化→濾過の排水処理によって無害化されたうえ、放流されます。
(pH調整)
(酸化)
(2)について、吸収塔から取り出されたスラリーは吸収反応①、②によりMgSO3やMg(HSO3)2を含んでおり、 そのまま放流できませんので、誤りとなります。
解説記事
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