問題
石灰スラリー吸収法のスケーリング防止策に関する記述として,誤っているものはどれか。
- 吸収液にあらかじめ石こうの種結晶を加える。
- 吸収塔内部は液のよどみの少ない単純構造とする。
- 吸収塔内部の構造物には表面の滑らかな材料を用いる。
- 吸収塔下部に滞留時間の短い反応槽を設ける。
- デミスターは運転中に定期水洗を行う。
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解答
(4)
解説
スケーリング防止策
石灰スラリー吸収法では生成物(亜硫酸カルシウムと石こう)は水への溶解度が小さいため吸収液中で析出することがあり、これをスケーリングといいます。 対策としては以下があげられます。
- 吸収液に石こう、亜硫酸カルシウムの種結晶を転嫁する
- スケールのつきにくい表面の滑らかな装置とする。
- 大きな反応層を設け、スラリーの過飽和度を減らす
- スラリーが吸収塔内に滞留しないように吸収液を適切に循環させる
- デミスターは常時水洗いする
- 吸収液のpHは6程度に調整する。
(4)について、吸収塔下部に滞留時間の短い反応槽を設けるのではなく、滞留しないように吸収液を循環させることが対策になりますので、 (4)が誤りとなります。
解説記事
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