R3年 公害総論 問10(公共用水域の水質汚濁の現状)

問題

公共用水域の水質汚濁の現状に関する記述として,誤っているものはどれか(環境省平成 30 年度公共用水域水質測定結果による)。

  1. 海域では,健康項目の環境基準を超過した地点はなかった。
  2. 河川,湖沼,海域のうち,健康項目の環境基準達成率が最も低いのは河川であった。
  3. 環境基準を超過した地点数が最も多かった健康項目は,硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素であった。
  4. PCBに関しては,平成29年度及び平成30年度ともに,環境基準を超過した地点はなかった。
  5. カドミウム,鉛,六価クロム,ひ素,総水銀のうち,環境基準を超過した地点数が最も多かった健康項目は,ひ素であった。

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解答

(3)

解説

以下の環境省の「平成30年度公共用水域水質測定結果について」を知っていれば解ける問題です。 すべての数値を覚えることは困難ですが、今回の問題で問われた箇所はおさえておきましょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bucho19/20220112/20220112071733.png https://www.env.go.jp/press/files/jp/113086.pdfより引用

(1): 海域では健康項目の環境基準を超過した地点はありませんでしたので、正しいです。

(2): 河川:43/2893=1.5%、湖沼:3/399=0.8%、海域0/1055=0%となり、達成率が最も低いのは河川で正しいです。なお< >内の数字は、同一地点において複数の項目が環境基準を超えた場合でも、それぞれの項目において超過地点数を1として集計した、延べ地点数を記載しています。

(3): 環境基準を超過した地点数が最も多かった健康項目は,砒素であったため、誤っています。

(4): PCBに関しては,平成29年度及び平成30年度ともに,環境基準を超過した地点はなかったため、正しいです。

(5): カドミウム,鉛,六価クロム,ひ素,総水銀のうち,環境基準を超過した地点数が最も多かった健康項目は,ひ素であったため、正しいです。

解説記事

zoron.hatenablog.com

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