R4年 大規模大気特論 問7(製油所の大気汚染対策)

問題

製油所の大気汚染対策に関する記述中,下線を付した箇所のうち,誤っているものはどれか。

水素化脱硫反応に伴い副生する酸性ガスに含まれる(1)硫化水素は, 化学吸収プロセスで(2)アルカリ性溶液に吸収され, (3)再生塔で吸収液から分離される。 分離された(1)硫化水素(4)クラウス法により(5)硫酸として回収される。

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解答

(5)

解説

製油所では製造過程で複製するガス(メタン・エタン等)を燃料として利用していますが、その際、副生したガスは硫化水素(H2S)を含み、これを燃焼するとSOxが発生してしまうため、 クラウス法にて硫黄分を除去しています。 具体的な反応式は以下の通りです。

H_2S+\dfrac{3}{2}O_2→H_2O+SO_2

2H_2S+SO_2→3S+2H_2O

(5)について、クラウス法にて最終的に回収されるのは硫酸H2SO4ではなく、硫黄Sとなりますので、誤りとなります。

解説記事

zoron.hatenablog.com

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