大気汚染物質の発生機構・影響について
酸性雨
酸性雨とは、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象です。 酸性雨の原因は、化石燃料の燃焼(人為起源)や火山活動(自然起源)などにより放出される二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)であり、これらのガスは、大気中で光化学反応などの化学変化を起こし、硫酸や硝酸となって降水に溶け込み、酸性雨となります。
酸性物質が地上に降下する過程は、以下の2通りあります。
- 湿性沈着:雨、雪、霧などに溶け込み降水として降下する場合
- 乾性沈着:微粒子又はガスとして降下・付着する場合
気相におけるNO2の硝酸への酸化速度は、SO2の硫酸への酸化速度よりもずっと速いこと(1桁近く大きい)もおさえておきましょう。
大気汚染物質の発生量
以下の環境省のHPに記載があるように、SOx、NOx、ばいじんの発生量とその内訳について 問われることがあります。
http://www.env.go.jp/air/air/osen/kotei/h30_2.pdf
https://www.env.go.jp/content/000113778.pdf
以下の通り、グラフにまとめました。
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