問題
油バーナーに関する記述として,誤っているものはどれか。
- 油圧式バーナーでは,戻り油形の油量調節範囲は,非戻り油形のそれより狭い。
- 回転式バーナーの軸回転数は,毎分3000 ~ 7000 回転程度である。
- 回転式バーナーは,負荷変動のある中小形ボイラーに多く用いられる。
- 高圧気流式バーナーには,油と噴霧媒体の混合位置により,内部混合形と外部混合形がある。
- 低圧空気式バーナーの噴霧媒体である空気のバーナー入口圧力は,数kPa程度である。
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解答
(1)
解説
油バーナーについて以下の通り整理します。
バーナー形式 | 噴霧方法 | 燃料使用範囲(L/h) | 油量調節範囲※ | 火炎の形状 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
油圧式 | 油を加圧して噴霧 | 50~5,000 | 非戻り油形1:1.5~2 戻り油形1:3.0~3.5 |
広角、比較的短い | 負荷変動の少ない発電用、船用、その他大型ボイラー |
回転式 | 回転の夜遠心力で油を噴霧 | 20~2,000 | 1:2~5 | 比較的広角、長さは空気供給量で変化 | 負荷変動のある中小型ボイラー |
高圧気流式 | 空気を高圧にし、油にぶつけて噴霧 | 10~3,000 | 内部混合形1:5~8 外部混合形1:3~6 |
狭角 | 均一加熱の必要な高温加熱炉 |
低圧空気式 | 低圧の空気を用いて油を微粒化し噴霧 | 1.5~200 | 1:4~6 | 比較的狭角、短い | 小型加熱炉、熱処理炉 |
※油量調整範囲:バーナーに供給できる油量の調整可能範囲。油量調整範囲が1:1.5~2とは最低油量が1としたときに、最大油量が1.5~2ということ。
(1)について、油圧式バーナーでは,戻り油形の油量調節範囲は,非戻り油形のそれより広いので、誤りとなります。
解説記事
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