R1年 大気特論 問5(油バーナー)

問題

油バーナーに関する記述として,誤っているものはどれか。

  1. 油圧式バーナーでは,戻り油形の油量調節範囲は,非戻り油形のそれより狭い。
  2. 回転式バーナーの軸回転数は,毎分3000 ~ 7000 回転程度である。
  3. 回転式バーナーは,負荷変動のある中小形ボイラーに多く用いられる。
  4. 高圧気流式バーナーには,油と噴霧媒体の混合位置により,内部混合形と外部混合形がある。
  5. 低圧空気式バーナーの噴霧媒体である空気のバーナー入口圧力は,数kPa程度である。

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解答

(1)

解説

油バーナーについて以下の通り整理します。

バーナー形式 噴霧方法 燃料使用範囲(L/h) 油量調節範囲 火炎の形状 用途
油圧式 油を加圧して噴霧 50~5,000 非戻り油形1:1.5~2
戻り油形1:3.0~3.5
広角、比較的短い 負荷変動の少ない発電用、船用、その他大型ボイラー
回転式 回転の夜遠心力で油を噴霧 20~2,000 1:2~5 比較的広角、長さは空気供給量で変化 負荷変動のある中小型ボイラー
高圧気流式 空気を高圧にし、油にぶつけて噴霧 10~3,000 内部混合形1:5~8
外部混合形1:3~6
狭角 均一加熱の必要な高温加熱炉
低圧空気式 低圧の空気を用いて油を微粒化し噴霧 1.5~200 1:4~6 比較的狭角、短い 小型加熱炉、熱処理炉

※油量調整範囲:バーナーに供給できる油量の調整可能範囲。油量調整範囲が1:1.5~2とは最低油量が1としたときに、最大油量が1.5~2ということ。

(1)について、油圧式バーナーでは,戻り油形の油量調節範囲は,非戻り油形のそれより広いので、誤りとなります。

解説記事

zoron.hatenablog.com

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