問題
ア~ウの特徴をもつ燃焼装置の組合せとして,正しいものはどれか。
- ア ガスが層流となる流速条件では,火炎長はガス流速に比例するガス燃焼装置
- イ 低負荷でも良好な噴霧状態が維持可能で,油量調節範囲が広いバーナー
- ウ ガス流速が 1 ~ 2 m/s 程度である固体燃焼装置
ア | イ | ウ | |
⑴ | 拡散燃焼 | 油圧式 | 微粉炭燃焼 |
⑵ | 拡散燃焼 | 高圧気流式 | 気泡流動層燃焼 |
⑶ | 予混合燃焼 | 高圧気流式 | ストーカー燃焼 |
⑷ | 予混合燃焼 | 回転式 | 気泡流動層燃焼 |
⑸ | 部分予混合燃焼 | 油圧式 | 微粉炭燃焼 |
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解答
(2)
解説
ガス・油・石炭燃焼装置の特徴を以下にまとめます。これらに合致するのは(2)となります。
ガス燃焼装置
気体燃料の燃焼法には予混合燃焼と拡散燃焼があります。予混合燃焼とは予め空気と燃料を混ぜてから燃焼するもので、拡散燃焼は燃料と空気を混合しながら燃焼するものです。
方式 | 概要 | 特徴 |
予混合燃焼 | 予め空気と燃料を混ぜてから燃焼 | 燃料に適した可燃混合範囲がある 完全予混合と部分予混合の2種類がある |
拡散燃焼 | 燃料と空気を混合しながら燃焼 | 層流域では噴流速度に火炎高さが比例。 乱流域では噴流速度に関わらず火炎高さは一定 |
https://www.jsae.or.jp/~dat1/mr/motor21/mr20052113.pdf
油燃焼装置
バーナー形式 | 噴霧方法 | 燃料使用範囲(L/h) | 油糧調節範囲 | 火炎の形状 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
油圧式 | 油を加圧して噴霧 | 50~5,000 | 1:1.5~3.5 | 広角、比較的短い | 負荷変動の少ない発電用、船用、その他大型ボイラー |
回転式 | 回転の夜遠心力で油を噴霧 | 20~2,000 | 1:2~5 | 比較的広角、長さは空気供給量で変化 | 負荷変動のある中小型ボイラー |
高圧気流式 | 空気を高圧にし、油にぶつけて噴霧 | 10~3,000 | 1:3~8 | 狭角 | 均一加熱の必要な高温加熱炉 |
低圧空気式 | 低圧の空気を用いて油を微粒化し噴霧 | 1.5~200 | 1:4~6 | 比較的狭角、短い | 小型加熱炉、熱処理炉 |
通信教育QA:3大気特論|一般社団法人 産業環境管理協会(JEMAI CLUB)
石炭燃焼装置
方式 | 燃料 | ガス流束(m/s) | 特徴 |
---|---|---|---|
固定層燃焼 | 塊炭 | 0.8~1.5 | 石炭が静止した状態で空気と反応し燃焼 |
気泡流動層燃焼 | 粗粉炭 | 1~2 | 石炭が空気により液体のような流動状態の層を形成し、この層内で燃焼 |
循環流動層燃焼 | 4~8 | ||
微粉炭燃焼 | 微粉炭 | 10~15 | バーナー絵微粉炭を空気とともに噴出させ燃焼。燃焼性がよく、過剰空気は少なく、大型化も可能。 |
解説記事
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