問題
ダストの粒子径及び粒子径分布に関する記述として,誤っているものはどれか。
- 一般に,粒子径分布の表示はふるい上(オーバーサイズ)で表されることが多い。
- 頻度分布曲線において,ピークに対応する粒子径をモード径という。
- ふるい上曲線において,R = 50 %に対応する粒子径を積算径という。
- 一般に,粒子径分布を示すグラフは,横軸を対数目盛として表される。
- 産業活動の過程で発生するダストの粒子径分布は,ロジン・ラムラー分布によく従う。
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解答
(3)
解説
粒子の大きさを長さの単位で表したものを粒子径といいます。粒子径の存在割合を表す方法には積算分布(ふるい上曲線)と頻度分布があります。 粒子の分布を表す指標としてモード径とメディアン径があり、以下の表にまとめます。また、わかりやすいHPについてもリンクを張っておきます。
モード径 | 頻度分布曲線における、ピークに対応する粒子径 |
メディアン径 | ふるい上曲線における50%に対応する粒子径 |
その他の分布として、産業活動で発生するダストの粒径分布がよく従う分布としてロジン・ラムラー分布があります。また、頻度分布曲線が細かい側に偏る場合には対数正規分布に従うことがあります。
(3)について、ふるい上曲線において,R = 50 %に対応する粒子径は積算径ではなく、メディアン径となりますので、(3)が誤りとなります。
解説記事
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