問題
液体燃料と固体燃料の燃焼装置に関する記述として,誤っているものはどれか。
- 高圧気流式バーナーと油圧式バーナーでは,より狭角の火炎を形成するのは,油圧式バーナーである。
- 油圧式噴霧バーナーでは,戻り油式にすると油量調節範囲が大きくなる。
- 高圧気流式噴霧バーナーでは,噴霧媒体として蒸気又は空気が使用される。
- 流動層燃焼では,一般にガス流速は,循環形が気泡形より大きくなる。
- 水平燃焼法を用いた微粉炭燃焼の大形ボイラーでは,一般に対向燃焼が採用される。
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解答
(1)
解説
油燃焼装置
バーナー形式 | 噴霧方法 | 燃料使用範囲(L/h) | 油量調節範囲※ | 火炎の形状 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
油圧式 | 油を加圧して噴霧 | 50~5,000 | 非戻り油形1:1.5~2 戻り油形1:3.0~3.5 |
広角、比較的短い | 負荷変動の少ない発電用、船用、その他大型ボイラー |
回転式 | 回転の夜遠心力で油を噴霧 | 20~2,000 | 1:2~5 | 比較的広角、長さは空気供給量で変化 | 負荷変動のある中小型ボイラー |
高圧気流式 | 空気を高圧にし、油にぶつけて噴霧 | 10~3,000 | 内部混合形1:5~8 外部混合形1:3~6 |
狭角 | 均一加熱の必要な高温加熱炉 |
低圧空気式 | 低圧の空気を用いて油を微粒化し噴霧 | 1.5~200 | 1:4~6 | 比較的狭角、短い | 小型加熱炉、熱処理炉 |
※油量調整範囲:バーナーに供給できる油量の調整可能範囲。油量調整範囲が1:1.5~2とは最低油量が1としたときに、最大油量が1.5~2ということ。
石炭燃焼装置
方式 | 燃料 | ガス流束(m/s) | 特徴 |
---|---|---|---|
固定層燃焼 | 塊炭 | 0.8~1.5 | 石炭が静止した状態で空気と反応し燃焼 |
気泡流動層燃焼 | 粗粉炭 | 1~2 | 石炭が空気により液体のような流動状態の層を形成し、この層内で燃焼 |
循環流動層燃焼 | 4~8 | ||
微粉炭燃焼 | 微粉炭 | 10~15 | バーナー絵微粉炭を空気とともに噴出させ燃焼。燃焼性がよく、過剰空気は少なく、大型化も可能。 |
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https://criepi.denken.or.jp/koho/review/No46/chap-2.pdf
(1)について、高圧気流式バーナーと油圧式バーナーでは,より狭角の火炎を形成するのは,高圧気流式バーナーとなりますので、誤りです。
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