R1年 ばいじん・粉じん特論 問1(ダストの付着性)

問題

ダストの付着性に関する記述として,誤っているものはどれか。

  1. 付着の強さには,ファンデルワールス力が影響する。
  2. 付着力は,ダストの成分組成により異なる。
  3. 付着性が大きいほど,粒子同士が凝集しやすくなる。
  4. 粒子径が小さいほど,装置等に付着しやすくなる。
  5. ダストの見掛け電気抵抗率が高い場合には,静電気による付着力は小さくなる。

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解答

(5)

解説

付着の強さに影響する力として、ファンデルワールス力、液架橋力、静電気力などがあります。

粒子が細かく、比表面積が大きくなるほど、排ガス中の水分などを粒子の表面に取り込むので、粒子は相互に凝縮し、装置にも付着しやすくなります。

また、粒子径、ダスト・排ガスの組成成分にも影響し、ダストの見掛け電気抵抗率が高い場合には、静電気による付着力が大きくなります。

※ 見掛け電気抵抗率:電気集じん装置の性能を大きく左右する因子。低抵抗の場合、異常再飛散現象がみられ、高抵抗の場合、逆電離減少により集じん率が低下する。

(5)について、ダストの電気抵抗率が高いと、静電気による付着力は大きくなるため、誤りとなります。

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