R2年 大気特論 問14(SO2自動計測器)

問題

JIS のSO2 自動計測器において,共存する二酸化炭素の影響は受けないが,二酸化窒素の影響を受ける方式はどれか。

  1. 溶液導電率方式
  2. 赤外線吸収方式
  3. 紫外線吸収方式
  4. 紫外線蛍光方式
  5. 干渉分光方式

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解答

(3)

解説

SOxの自動計測方法と妨害物質について、以下に整理します。

原理 妨害物質
溶液導電率分析計 硫酸酸性過酸化水素溶液にSO2を吸収して硫酸イオンに酸化し、導電率の変化を測定 CO2,NH3
HCl,NO2
赤外線ガス分析計 資料ガス中のSO2の赤外線(波長7.3μm)吸収量を測定 H2O,CO2
炭化水素
紫外線吸収分析計 試料ガス中のSO2の紫外線(波長280~320nm)吸収量を測定。紫外線領域には水やCO2の吸収がないため、水・CO2があっても測定には影響しない。一方、NO2は紫外線領域で若干吸収があるので、NO2の濃度が高い場合は測定に影響する。 NO2
紫外線蛍光分析計 試料ガス中のSO2が紫外線を吸収して生じる励起状態のSO2から発生する蛍光を測定 炭化水素
干渉分光方式 赤外線吸収方式の一種。他成分同時・高感度測定が可能 H2O,CO2
炭化水素

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共存する二酸化炭素(CO2)の影響は受けないが,二酸化窒素(NO2)の影響を受ける方式は(3)の紫外線吸収方式となります。

解説記事

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