2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

R2年 ばいじん・粉じん特論 問2(集じん装置の選定)

問題 集じん装置を選定する際の考え方として,誤っているものはどれか。 燃えやすいダストを含む排ガスの場合,一次装置で,まずそれらを捕集して火災防止をはかる。 ダストを捕集しやすくするために,一次装置で凝集・成長させることがある。 乾式集じん装…

R2年 ばいじん・粉じん特論 問1(集じん率の計算)

問題 サイクロンとバグフィルターを直列につないだ集じん装置で排ガスを処理したとき, 標準状態に換算した乾きガス中のダスト濃度が,入口で4.0 g/m3,出口で8.0 mg/m3 であった。 サイクロンの集じん率が80%のとき,バグフィルターの集じん率(%)はいく…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問15(ダストの流量計算)

問題 湿り排ガス流量8000m3/h のダクトにおいて,測定されたダスト濃度は,標準状態(温度0 ℃,圧力101 . 3 kPa)の乾きガス基準で5.0 mg/m3 であった。 このダクトを流れるダストの総流量(g/h)は,およそいくらか。 なお,ダクト内の排ガス温度は180℃,静…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問14(ダスト捕集器に使用するろ過材の特性)

問題 ダスト捕集器に使用するろ過材の特性を示す表において,ア~ウの中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。 ろ過材 特性 ア 耐熱性が高く,ガスの吸着性が少ない。 イ ろ過抵抗が大きく,耐熱性が 250 ℃までと低い。 ウ 孔径が一定で小さ…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問13(ダスト濃度測定に伴う排ガス中の水分量の測定)

問題 ダスト濃度測定に伴う排ガス中の水分量の測定に関する記述として,誤ってい るものはどれか。 平衡形試料採取装置を用いる場合は,あらかじめ水分量を知る必要はない。 測定においては,ダクト断面の中心部に近い1 点だけから採取してよい。 測定には,…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問12(石綿繊維数濃度計算)

問題 平成元年環境庁告示第93 号に基づき,石綿濃度の測定を行い,以下の条件で 204 本の石綿繊維が計数された。このときの石綿濃度(本/L)は,およそいくらか。 捕集用ろ紙の有効ろ過面の面積 9 . 62 cm2 顕微鏡の視野の面積 0 . 000707 cm2 計数を行った…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問11(石綿濃度の測定)

問題 平成元年環境庁告示第93 号に基づく石綿濃度の測定において,用いられる装置,器具及び試薬として,誤っているものはどれか。 直径が47 mm,平均孔径が0 . 8 μm の円形のガラス繊維製の捕集用ろ紙 捕集用ろ紙をホルダーに装着した状態で既定の流量が得…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問10(マノメーターの異常)

問題 バグフィルターの運転中に,マノメーターの指示(ろ過抵抗)が異常に増大するとともに, 排気よりダストが漏れる現象が発生した。考えられる原因はどれか。ただし,原因となる事象は1 つだけとする。 結露によりダストが固着した。 マノメーター導管が…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問9(バグフィルター用ろ布材の耐熱温度)

問題 常用耐熱温度が最も高いバグフィルター用ろ布材はどれか。 耐熱ナイロン ポリエステル ポリイミド アクリル パイレン 解答(こちらをクリック) 解答 (3) 解説 ろ布材の耐熱温度は以下の通りです。 材質 耐酸性 耐アルカリ性 耐熱温度(℃) ポリイミ…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問6(障害物形式の集じん装置)

問題 障害物形式の集じん装置の捕集に関する記述として,誤っているものはどれか。 粒子径が大きいほど,重力による分離速度は大きくなる。 ストークス数が大きいほど,慣性力による捕集効率は小さくなる。 粒子径が0 . 1 μm 以下のダストでは,一般に拡散作…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問8(ろ布の表面加工法)

問題 ろ布の表面加工法に関する記述として,誤っているものはどれか。 コーティング加工は,主に剥離性の向上を目的として,樹脂をスプレー等でろ布表面に付着,乾燥させる方法である。 ディッピング加工は,主に耐食性,撥水・撥油性の向上を目的として,ろ…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問7(コゼニー・カルマンの式)

問題 圧力損失がコゼニー・カルマンの式で表せるダスト層において,ダスト層空くうげき 率が0 . 9 から0 . 85 に,ダスト層厚が2 倍になると圧力損失はおよそ何倍になるか。 ⑴ 0 . 75 ⑵ 1 . 33 ⑶ 2 . 67 ⑷ 5 . 34 ⑸ 7 . 57 解答(こちらをクリック) 解答 (…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問5(電気集じん装置の特徴)

問題 電気集じん装置の特徴に関する記述として,誤っているものはどれか。 構造が簡単で可動部分が少ない。 爆発性ガスや可燃性ダストには適していない。 コロナ電流密度は,一般に0 . 3 mA/m2 程度である。 一般的な乾式電気集じん装置内の基本流速は,0 . …

R3年 ばいじん・粉じん特論 問4(サイクロンの遠心効果)

問題 サイクロン内の半径位置50 cm において,接線方向速度10 m/s の粒子におけ る遠心効果はおよそいくらか。 ⑴ 5.1 ⑵ 20 ⑶ 41 ⑷ 81 ⑸ 200 解答(こちらをクリック) 解答 (2) 解説 サイクロンの遠心効果は以下の式で計算できます。 Z:遠心効果 uθ:円…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問2(並列に配置した集じん装置)

問題 2 種類の粒子(A,B)からなるダストを,並列に配置した2 基の集じん装置に より集じんする。入口ガス中のA粒子とB粒子のダスト濃度比(A:B)は2:1 で, 各集じん装置のA粒子,B粒子に対する集じん率は表の通りである。いま,ガス流 量Q(m3/…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問3(重力集じんにおける粒子の移動速度)

問題 重力集じんにおける粒子の移動速度を表す式として,正しいものはどれか。なお,Cm はカニンガムの補正係数(-),tp は粒子密度(kg/m3),dp は粒子径(m), g は重力加速度(m/s2),μはガスの粘度(Pa・s)である。 (1) (2) (3) (4) (5) 解答(こち…

R3年 ばいじん・粉じん特論 問1(ダストの粒子径・粒子径分布)

問題 ダストの粒子径及び粒子径分布に関する記述として,誤っているものはどれか。 一般に,粒子径分布の表示はふるい上(オーバーサイズ)で表されることが多い。 頻度分布曲線において,ピークに対応する粒子径をモード径という。 ふるい上曲線において,R…

R1年 大規模大気特論 問10(大規模設備における大気汚染物質排出防止対策)

問題 我が国の大規模設備における大気汚染物質排出防止対策に関する記述として,誤っているものはどれか。 製油所では,硫黄化合物の排出を抑制するため,浮屋根タンクが用いられる。 鉄鋼プロセスにおけるSOx の主な発生源は焼結炉である。 鉄鋼プロセスで…

R1年 大規模大気特論 問9(ごみ焼却設備の排ガス処理)

問題 ごみ焼却設備の排ガス処理と関係のないものはどれか。 減温塔 バグフィルター 硫黄凝縮器 活性コークス 脱硝触媒 解答(こちらをクリック) 解答 (3) 解説記事 ごみ焼却炉から発生する有害物質と発生源・処理方法について、以下にまとめます。 有害…

R1年 大規模大気特論 問8(セメント産業の大気汚染防止対策)

問題 セメント産業の大気汚染防止対策に関する記述として,正しいものはどれか。 セメント工場内の粉じん対策としてバグフィルターは用いられない。 電気集じん装置における集じん効率は,セメント原料ダストの電気抵抗率によらず一定である。 二酸化硫黄は…

R1年 大規模大気特論 問7(低低温形電気集じん装置)

問題 低低温形電気集じん装置を用いた微粉炭火力の高性能排煙処理システム構成順 として,正しいものはどれか。 (1) ボイラー → 脱硝装置 → GGH熱回収器 → 脱硫装置 → 低低温形電気集じん装置 → GGH再加熱器 (2) ボイラー → 脱硝装置 → GGH熱回収器 → 低低温…

R1年 大規模大気特論 問6(風洞実験)

問題 風洞実験に関する記述として,誤っているものはどれか。 地形や建屋の影響に関しては,実大気との相似則を満たしやすい。 中立な大気中での拡散の再現は容易である。 安定あるいは不安定な気層の再現には,高度な技術が必要である。 新設の設備では,大…

R1年 大規模大気特論 問5(正規形プルームモデルによる大気汚染物質の拡散計算)

問題 煙の上昇式と地表面完全反射を仮定した,基礎的な正規形プルームモデルによ る大気汚染物質の拡散計算に関する記述として,誤っているものはどれか。 周辺建造物の影響を受ける低い煙突では,正しい計算ができない。 無風に近い条件では,正しい計算が…

R1年 大規模大気特論 問4(最大着地濃度の計算)

問題 有効煙突高さが100 m として,パスキルの方法に従って計算した煙軸直下の 正規化着地濃度(Cu/Q)は図のような分布となる。ただし,A ~ F は安定度分類で ある。本曇りの昼間で,風速u=4 m/s,排出量Q=1 m3/s のとき,最大着地濃 度(ppm)として最も…

R1年 大規模大気特論 問3(海陸風などの局地現象)

問題 海陸風などの局地現象に関する記述として,誤っているものはどれか。 海風時に形成される内部境界層は,ヒュミゲーションの原因となる。 海風は,季節風が弱くなる夏季の昼間に多く出現する。 内陸のヒュミゲーションは,夕方近くなって混合層の衰退過…

R1年 大規模大気特論 問2(ダウンウォッシュ)

問題 ダウンウォッシュに関する記述として,誤っているものはどれか。 煙突頂部で発生する場合はダウンドラフトとも呼ばれる。 発生を避けるには,煙突出口の上向き吐出速度を風速の1 . 5 倍以上にすることが有効である。 同じ吐出速度でも,煙突出口付近の…

R1年 大規模大気特論 問1(煙の拡散)

問題 煙の拡散に関連する記号の説明として,誤っているものはどれか。 有効煙突高さHe は,実煙突高さに煙上昇高さを加えたものである。 Cmax は通常,煙源の風下の最大着地濃度を意味する。 γd は気温鉛直分布における乾燥断熱減率を表す。 温位θは,気圧の…

R2年 大規模大気特論 問10(鉄鋼プロセスにおける大気汚染防止対策)

問題 我が国の鉄鋼プロセスにおける大気汚染防止対策に関する記述として,誤って いるものはどれか。 使用する原料及び燃料の低硫黄化は困難であり,進んでいない。 SOx は焼結炉以外でも発生し,対策が必要である。 焼結炉排ガスの脱硫方式としては,湿式脱…

R2年 大規模大気特論 問9(ごみ焼却における水銀)

問題 ごみ焼却における水銀に関する記述として,誤っているものはどれか。 水銀は廃乾電池の他に,体温計や蛍光灯などに由来する。 焼却過程において,ほとんどが揮散し排ガスに含まれる。 乾電池の水銀不使用化や廃棄物の分別収集などにより,排ガス中の水…

R2年 大規模大気特論 問8(重油焚き火力発電におけるSO3 )

問題 重油焚き火力発電におけるSO3 に関する記述として,誤っているものはどれか。 温度が低い領域でSO3 が硫酸ミストと化し,機器の低温腐食の原因となる。 アシッドスマットの形成には影響しない。 煙突からの紫煙の原因となる。 アンモニアガスを注入し,…