過去問-R2

R2年 大規模大気特論 問5(パスキルの安定度)

問題 着地濃度をC,単位時間当たり汚染物質排出量をQ,風速をu とすると,パ スキル安定度がD の場合,有効煙突高さHe ごとのCu/Q は図のように与えられ る。Q= 0 . 3 m3/s,u=4 m/s のとき,風下側における最大着地濃度を0 . 6 ppm より低くするためには,…

R2年 大規模大気特論 問4(煙流れの濃度分布)

問題 固定点源から排出され,x 方向に流れる煙流について,x 軸と直交するy 軸上の濃度分布の,一般に採用されている形状を図に示す。この分布形に関する記述として,誤っているものはどれか。 この分布形はと表される。 この分布形は正規分布と呼ばれている…

R2年 大規模大気特論 問3(内部境界層の構造と煙の拡散)

問題 内部境界層の構造と煙の拡散に関する記述として,正しいものはどれか。 滑らかで冷たい海上からの安定な風にのった煙が,陸上の乱流に応じて拡散幅を変化させる。 谷間や盆地の内部に冷気がたまると,煙は地上近くに滞留しやすい。 低層大気は平均的に…

R2年 大規模大気特論 問2(風向変動と気流の蛇行)

問題 風向変動と気流の蛇行に関する記述中,ア~ウの中に挿入すべき語句・数値の組合せとして,正しいものはどれか。 風向の時間変化,気流の蛇行は時間スケールの大きな乱流の一種であり, 煙流の水平拡散幅σyはアが増すとともにアのx 乗に比例して増大する…

R2年 大規模大気特論 問1(大気の熱的性質)

問題 大気の熱的性質に関する記述中,ア~ウの中に挿入すべき語句・数値の組合せとして,正しいものはどれか。 任意の高度にある気き塊かいを断熱的に,仮に地面付近(気圧1000 hPa の高度)に持ってきたときの温度θを その気塊のアと定義する。 アが一定な…

R2年 大気特論 問15(窒素酸化物自動計測器)

問題 JIS による排ガス中の窒素酸化物自動計測器に関する記述として,誤っているものはどれか。 化学発光分析計では,NO2とオゾンとの反応で生じる発光を測定する。 赤外線ガス分析計では,NOの5 .3μm付近における吸収量変化を測定する。 紫外線吸収分析計で…

R2年 大気特論 問14(SO2自動計測器)

問題 JIS のSO2 自動計測器において,共存する二酸化炭素の影響は受けないが,二酸化窒素の影響を受ける方式はどれか。 溶液導電率方式 赤外線吸収方式 紫外線吸収方式 紫外線蛍光方式 干渉分光方式 解答(こちらをクリック) 解答 (3) 解説 SOxの自動計…

R2年 大気特論 問13(排ガス試料採取方法)

問題 排ガス試料採取方法に関する記述として,誤っているものはどれか。 採取位置は,ダストがたい積したり,落下の著しい場所は避ける。 採取口は,排ガス流に対してほぼ直角に採取管を挿入できるような角度とする。 JIS では,採取点を1 点としてよい条件…

R2年 大気特論 問12(硫黄分析法)

問題 JIS による燃料の硫黄分析法において,分析対象と分析方法の組合せとして,誤っているものはどれか。 (分析対象)(分析方法) ⑴天然ガス中の全硫黄よう素滴定法 ⑵液化石油ガス中の硫黄分酸水素炎燃焼-過塩素酸バリウム沈殿滴定法 ⑶灯油中の硫黄分酸水…

R2年 大気特論 問11(排煙脱硝技術)

問題 排煙脱硝技術に関する記述として,誤っているものはどれか。 無触媒還元法では,水素を添加すると反応温度を200~300℃低下させることができる。 活性炭法は,同時脱硫・脱硝技術の一つである。 酸化還元法は,排ガスにNH3を加え,電子ビームを照射してN…

R2年 大気特論 問10(NOx)

問題 NOx及びその生成機構に関する記述として,誤っているものはどれか。 固定発生源で生成されるNOx の大部分はNOである。 プロンプトNOx の生成は,水素の燃焼にはみられない現象である。 サーマルNOx の生成速度は,反応温度に強く依存し,高温ほど生成速…

R2年 大気特論 問9(石灰スラリー吸収法のスケーリング防止策)

問題 石灰スラリー吸収法のスケーリング防止策に関する記述として,誤っているものはどれか。 吸収液にあらかじめ石こうの種結晶を加える。 吸収塔内部は液のよどみの少ない単純構造とする。 吸収塔内部の構造物には表面の滑らかな材料を用いる。 吸収塔下部…

R2年 大気特論 問8(水酸化マグネシウムスラリー吸収法)

問題 水酸化マグネシウムスラリー吸収法に関する記述として,誤っているものはどれか。 石灰スラリー吸収法に比べて設備費は安価である。 スラリーは弱アルカリ性で,毒性・腐食性もなく,取扱いが容易である。 反応後の生成塩の溶解度は水酸化マグネシウム…

R2年 大気特論 問7(すすの発生)

問題 すすの発生とその防止に関する記述として,誤っているものはどれか。 ガス燃焼では,空気比1.1程度でもほとんどすすを発生することはない。 ガス燃焼では,拡散燃焼のほうが予混合燃焼よりもすすは発生しにくい。 中・小形ボイラでの重油燃焼では,炎が…

R2年 大気特論 問6(燃焼装置)

問題 ア~ウの特徴をもつ燃焼装置の組合せとして,正しいものはどれか。 ア ガスが層流となる流速条件では,火炎長はガス流速に比例するガス燃焼装置 イ 低負荷でも良好な噴霧状態が維持可能で,油量調節範囲が広いバーナー ウ ガス流速が 1 ~ 2 m/s 程度で…

R2年 大気特論 問5(ボイラーの基準空気比と燃焼室熱負荷)

問題 「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に関する告示に示されている,電気事業用ではないボイラーの基準空気比と,その代表的な燃焼室熱負荷(104 W/m3)の組合せとして,正しいものはどれか。 (ボイラー形式)(基準空気比)(燃焼室熱負荷,104…

R2年 大気特論 問4(燃焼計算)

問題 メタンとプロパンを混焼し完全燃焼させる燃焼炉で,空気比1.2 のとき,乾き燃焼排ガス中のCO2 濃度は10 % だった。このときのメタンとプロパンの体積比(メタン/プロパン)は,およそいくらか。 ⑴1 ⑵3 ⑶5 ⑷8 ⑸10 解答(こちらをクリック) 解答 (4)…

R2年 大気特論 問3(燃焼計算)

問題 ある燃料を完全燃焼させたとき,湿り燃焼排ガス中及び乾き燃焼排ガス中のCO2濃度がそれぞれ8.93%,10.31%となった。この燃料の可燃分中のHとCのモル比(H/C)の値は,およそいくらか。ただし,燃料と燃焼用空気は水分を含まないものとする。 ⑴1.0 ⑵1.5 …

R2年 大気特論 問2(石炭)

問題 石炭に関する記述として,誤っているものはどれか。 石炭化が進むに従って,固定炭素が増加する。 燃焼性は,揮発分や灰分の量などによって異なる。 無煙炭は,歴青炭に比べて着火しにくい。 石炭の粘結性は,コークスの製造において最も重要な性質の一…

R2年 大気特論 問1(気体燃料の性状)

問題 気体燃料の性状に関する記述として,誤っているものはどれか。 天然ガスのうち乾性ガスは,メタンのほかエタン,プロパン,ブタンなどを多く含んでいる。 液化石油ガスは,プロパン,プロピレン,ブタン,ブチレンを主成分とする。 製油所ガスは,水素…

R2年 大気概論 問10(大気汚染物質の健康影響)

問題 大気汚染物質の健康影響に関する記述として,誤っているものはどれか。 二酸化硫黄(SO2)は,上部気道で吸収されやすく,鼻粘膜,咽頭,喉頭や気管・気管支の上部気道を刺激する。 二酸化窒素(NO2)暴露は,動物実験では,感染抵抗性の増強を引き起こ…

R2年 大気概論 問9(有害物質と発生源・発生施設)

問題 法令で定められている有害物質と発生源・発生施設の組合せとして,誤っているものはどれか。 (有害物質)(発生源・発生施設) ⑴カドミウム及びその化合物亜鉛精錬(焼結炉,焙焼炉,溶解炉) ⑵塩素及び塩化水素塩素化炭化水素の製造・処理工程 ⑶ふっ…

R2年 大気概論 問8(温室効果ガス)

問題 地球温暖化の原因となる温室効果ガスに関する記述として,誤っているものはどれか。ただし,IPCC 第4 次評価報告書による。 ⑴CO22005年の大気中濃度:379ppm温暖化係数:1 ⑵メタン2005年の大気中濃度:1.1ppm温暖化係数:30 ⑶N2O2005年の大気中濃度:31…

R2年 大気概論 問7(大気汚染物質の環境基準)

問題 2017(平成29)年度の一般環境大気測定局における環境基準の達成率に関する記述として,誤っているものはどれか。 二酸化硫黄(SO2)の長期的評価については,99 . 8 %であった。 二酸化窒素(NO2)の長期的評価については,100 %であった。 浮遊粒子…

R2年 大気概論 問6(大気汚染物質の環境基準)

問題 大気汚染物質の環境基準に関する記述として,誤っているものはどれか。 二酸化硫黄(SO2)の環境基準は, 1 時間値の1 日平均値が0.04 ppm 以下であり,かつ1 時間値が0.1 ppm 以下である。 二酸化窒素(NO2)の環境基準は, 1 時間値の1 日平均値が0.0…

R2年 大気概論 問5(水銀及びその化合物)

問題 水銀及びその化合物に関する記述として,誤っているものはどれか。 有害大気汚染物質の一つであり,大気中濃度の指針値として,年平均値が0.04 μgHg/m3 以下と設定されている。 2017(平成29)年度には, 3 つの測定地点で指針値を超過していた。 大気…

R2年 大気概論 問4(ばい煙発生施設)

問題 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に規定するばい煙発生施設に該当しないものはどれか。 電流容量が30 キロアンペア以上のアルミニウムの製錬の用に供する電解炉 バーナーの燃料の燃焼能力が重油換算1 時間当たり4 リットル以上の鉛蓄電…

R2年 大気概論 問3(有害大気汚染物質対策の推進)

問題 大気汚染防止法に規定する有害大気汚染物質対策の推進に関する記述として,誤っているものはどれか。 有害大気汚染物質による大気の汚染の防止に関する施策その他の措置は,科学的知見の充実の下に,人の健康又は生活環境に重大な被害が生じた場合にお…

R2年 大気概論 問2(一般粉じん発生施設)

問題 大気汚染防止法に規定する一般粉じん発生施設を設置しようとする者が届け出なければならない事項に,該当しないものはどれか。 氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては,その代表者の氏名 一般粉じん発生施設の種類 一般粉じん発生施設の構造 一般粉…

R2年 大気概論 問1(微小粒子状物質)

問題 微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準に関する記述として,誤っているものはどれか。 1 年平均値が15 μg/m3 以下であり,かつ, 1 日平均値が35 μg/m3 以下であること。 微小粒子状物質による大気の汚染の状況を的確に把握することができると…